双子男児転落死か 窓際に“踏み台”? 専門家警鐘「この季節は要注意」(2023年3月25日)
双子男児転落死か 窓際に“踏み台”? 専門家警鐘「この季節は要注意」(2023年3月25日)
 24日、名古屋市のマンションから転落死したとみられる2人の子どもの身元が、7階に住む2歳の双子の男の子と確認されました。また、窓の近くには踏み台になるようなものが置かれていた可能性があることが新たに分かりました。

 冷たい雨が降る現場にはお菓子と花が供えられていました。通報があったのは24日のこと。

 通報した人の話を聞いた人:「『向かいの建物から人が落ちてきた』という話は聞いた」

 現場は名古屋の繁華街・栄近くにあるコインパーキングです。午後4時ごろ、子ども2人が倒れているのが見つかりました。24日の現場の映像からは隣のマンションの窓が開いているのが分かります。

 現場にいた人:「上の窓開いていた。そこから落ちたかなと。7階」「(Q.他には開いていなかった?)開いてなかった」

 捜査関係者によると、母親は「目を離した隙にいなくなった」という趣旨の話をしているそうです。また、窓の近くに家具など踏み台になるようなものが置いてあった可能性があり、2人が転落した経緯について調べています。

 窓やベランダから子どもが転落する事故は相次いでいます。

 Safe Kids Japan・大野美喜子理事:「子どもは私たちが思っているより身体能力が高い。腕力の割に体が軽いのですごく危ない行動を取る」

 去年11月には千葉や大阪などで3人が死亡しています。東京消防庁によると、5年間で62人が救急搬送されています。専門家は、この季節は特に注意が必要だとしています。

 Safe Kids Japan・大野美喜子理事:「事故の傾向を見ると、春と秋の季節がいい時に転落事故が起きている傾向がある。理由は、窓を開ける機会が増えてくるのでリスクが高まる」

 月別のグラフをみると、5月や10月など寒さや暑さがひと段落した時期に増えているのが分かります。子どもを守るため、どうしたらいいのでしょうか。

 Safe Kids Japan・大野美喜子理事:「窓の下にソファとかベッドがある場合は、特に子どもが窓にアクセスしやすくなる状態。鍵を付けておくのは大事。ベランダの中でも足掛かりになるものがないか確認するのも大事」
[テレ朝news]