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なぜ花粉の飛散量は毎年変わるのか

2019年07月23日
マスクをかける女性

花粉症にかかる人が多いというのは、花粉が飛んでいる量がだんだん多くなっているということを示しています。1950年代から1970年代にかけて行われた拡大造林政策によって、スギやヒノキなどの人工森林が増加しました。樹木は人間よりも生育するのに時間がかかり、スギであれば木として成長するまでに40年ほどかかります。1970年代に植えられたものであっても、現在ならば成熟していてもおかしくありません。成熟しているものであれば、たくさん花粉が飛散している状況になり、この状況が毎年続くことが予想されます。

基本的に花粉の飛散量が増加傾向にあるとはいっても、年によって飛散量が異なることも十分に考えられます。日本で言えばスギとヒノキが中心と考えておいてもいいですが、北海道に限るとシラカバが中心になります。北海道ではスギが自生するのは道南地方に限られますので、基本的にはシラカバに対するアレルギーが多いということです。自分が花粉症なのかどうかわからないのであれば、こういう植物のアレルギー反応を示すのかどうかを、医療機関などでアレルギー検査をするのも一つの手です。年によって飛散量が異なる原因として挙げられるのが、前年の夏の気象条件です。夏場の日照時間が長く温度が高く降水量が少ない場合に、花芽にとってベストコンディションに該当します。スギやヒノキにとっていい条件で花粉を作ることができるために、春先に大量の花粉が飛散するということです。別の言い方をすると、前年の夏の気象条件が冷夏になった場合には、なかなか花が育たないために花ふんの飛散量が少なくなるということです。環境省などが飛散予想などをする時には、前年の夏の気象条件を参考にして行っていますので、ぜひとも参考にしてみるといいのではないでしょうか。

花粉の飛散量においては、毎年異なるというのが一般的な見解です。今年多かったのであれば、翌年は少ないという傾向があります。それはなぜかというと、多い年というのは気象条件などによって花粉を放出する植物が多く咲いていたということになり、少ない年というのは植物が少なかったということになるからです。隔年で多くなる年と少なくなる年がはっきりとしている傾向があります。

しかし、最近の夏場の温暖化傾向により、あまり傾向がはっきりしないこともあります。飛散量が多い年が続くということも見られるようになっていますので、環境省などの地域ごとの飛散予想なども参考にして、前もって対策をするようにするべきです。